一寸お休みしていましたが、NPO法人アレルギーネットワークさんの会誌「あんだんて」282号の続きです。
北医療生協 北病院 院長 近藤知己先生のコラム「診察室のメモパッド」より
一部引用させていただきますと
『全国の民医連小児科では、仏教大学の先生と協力して、子どもの貧困格差の問題を調査してきました。
(途中略)
調査の対象は、2月に外来受診した小学校中学校の子どもがいる家庭で、年収を含めかなり細かいアンケートが無記名の上、実施されました。
これまで集計された内容から抜粋すると、国の定める貧困基準を当てはめると実に20%の家庭が、貧困層ということになり、特にひとり親家庭では、その比率が42%にもなりました。「時間外の受診がある」と答えた設問では、貧困層で42%、非貧困層で21%。「受診控えがある」と答えたものが貧困層で11%、非貧困層で4%。受診控えの問題は、深刻です。
「生活が苦しい」と訴えるものが、貧困層で66%、非貧困層で34%と、多くの子どものいる家庭で、貧困にかかわらず、生活苦を訴えている状況が浮かび上がっています。(以下省略)』