横綱日馬富士関が引退を表明しました。
貴ノ岩関に怪我をさせたのですから横綱としては当然の処置と言えると思います。
しかし、今回のことを通して感じるのはモンゴル出身力士同士の間で起こったことに着目する評論が全く出てこないことに違和感を感じます。その文化的背景が無視され日本人の感覚だけで評論されていることです。
日本の国技といわれる分野でトップレベルの力士が育つのは並大抵のことではありません。そのため厳しく律してきたと思われます。
横綱日馬富士関は、下の者の指導は上に立つ者の義務であると言い切っています。ここまでの感覚は普通の日本人にはないように思います。
横綱日馬富士関の記者会見にまだすっきりしないものを感じる方もおられるようですが、いずれ文化的背景面も含めた評論が出てくることを期待しています。
今の大相撲の盛況はモンゴル力士の活躍なくしては成り立たなかったと思われるので、その文化的背景まで考える度量が日本人に求められている気がします。