NPO法人アレルギーネットワークさんの会誌「あんだんて」 286号の続きです。
2013年4月からNPO法人アレルギーネットワークさんにご協力いただいている先生方が担当される「診察室のメモパッド」というコラムが始まりました。
この号(286号)の「診察室のメモパッド」は、2015年8月31日の日記 会誌「あんだんて」(8月)より その3 子どもの貧困格差について の続きです。
引用させていただくと
『先日から伝えています民医連における子どもの貧困調査について、11月15日に京都でシンポジウムがあり、調査の結果の報告と貧困について話し合われました。調査は、入院患者、分娩新生児、外来患者と3つ調査が行われ、それぞれについて、概要を伝えたいと思います。
まず、入院患者では、収入が分析できた675件が検討され、約19%が貧困世帯で、全国平均16.3%より
高くなっています。貧困世帯の特徴は、一人親世帯、入院回数が多い、喘息が多い、インフルエンザの
ワクチンをしていないなどの特徴が有ります。
新生児期では、742件の検討がなされ、貧困世帯は43%と高く、これは多くの施設で助産制度など貧困対策に力を入れているためと思われます。貧困層の特徴は、若年出産、喫煙、親の貧血、クラミジア感染などが多くありました。
外来調査では、全国54の医療機関でアンケートが回収され、744件が分析されました。貧困群は22%でその特徴は、保護者から見て健康状態が悪い、肥満、学校を休みがち、時間外に受診、インフルエンザワクチン未接種、母子家庭、非正規雇用、母親喫煙などが上げられます。
(以下省略します。)』