先週、NPOアレルギーネットワークさん(今は、ホームページは休止中ですが、ブログは、あります。)からいただいた会誌「あんだんて」 267号(2014年5月)の続きです。
コラム名:住まい2014
執筆者:一級建築士 福田啓次氏
今月のテーマ: “輻射熱暖房の実験結果をお知らせします”
このコラムは、長年にわたり連載されているものですが、今回は、特に興味あるテーマだったので引用させていただきました。
このコラムは、長年にわたり連載されているものですが、今回は、特に興味あるテーマだったので引用させていただきました。
最初の部分は、全文引用しました。
『去年12月号で「輻射熱暖房をお勧めします」として、筆者の事務所でこの冬に小さな輻射暖房を使っての体感実験をして、春になったらその報告をしますとお約束をしました。ちょっと遅くなりましたがその報告です。実験結果としては「900Wの赤外線暖房器一台でなんとかこの冬を乗り切りました」ですが、さすがに15坪の広さの事務所で、赤外線暖房器一台では無理があり、輻射熱暖房の良さを生かしながらも、広さに適した暖房方法が必要という、当たり前の結果となりました。しかし、この体感実験からおもしろいこともわかりました。』
次は、結果の要旨です。
1 小さなオイルヒーターと赤外線ヒーターでは無理でした。
2 壁一面の書籍・書類ファイルなどの紙類を蓄熱層として
期待したのですが、あまり効果はありませんでした。
3 ヒーターを使う暖房機器は、エアコンに比べて熱変換効率が
悪いため、電気代は相当高くなるだろうと覚悟をしていましたが、
前年の半分でした。部分的な暖房であったためと思われます。
4 輻射熱暖房は、直接人体に輻射熱を当てるので重ね着が
有効でした。
5 乾燥が進まないメリットはありました。
この実験結果では画期的な情報は得られませんでしたが、福田さんはかねてより白壁土蔵造りのECO効果の研究などユニークな考え方と情報を提供してくださり興味深く拝見してきました。今後もコラムを楽しみにしています。