ベンチャー企業のシャンプーの仕事に携わるまで“シャンプーが腐る!?”ことを意識したことはありませんでした。
それまでは汎用シャンプーを使用していたので腐ることを経験しなかったためでしょう。
サラリーマン時代は化学技術者でしたのでシャンプーの開発のうち洗浄成分(界面活性剤)は常識的なことは分かっていました。
しかし防腐問題は一から勉強することになりました。
文献を読んでみるとアミノ酸系シャンプーなどは防腐が難しいとされています。
アミノ酸系は生分解性がよいのが特長ですが、生分解性は微生物で試験するので「分解されやすい→微生物の栄養源となる→腐るの防ぐのは難しい」となります。
振り返ってみるとO-157が問題になったときに台所洗剤で洗うとよいといわれていました。
台所洗剤などの主成分は高級アルコール系界面活性剤ですから、これを主剤とするシャンプーは腐りにくい方向となります。
汎用シャンプーは高級アルコール界面活性剤が主剤で、なおかつ防腐剤を十分配合していますので問題が起こりにくい訳です。